「教育資金を貯めたいけど、つみたてNISAと学資保険、どっちがいいの?」
そんな悩みを持つ家庭は多いですよね。
どちらも“子どもの未来のためにお金を準備する”という目的は同じですが、仕組みやリスク、リターンはまったく異なります。
この記事では、2025年の最新制度に対応した比較をもとに、それぞれの特徴と賢い組み合わせ方を解説します。
結論:両方を上手に使い分けるのが最適解
先に結論を言うと、つみたてNISAと学資保険はどちらか一方ではなく「併用」がおすすめです。
学資保険で「確実に必要な金額」を確保し、つみたてNISAで「上乗せ資金を増やす」ことで、リスクと安定性のバランスを取ることができます。
- 学資保険:確実性・保障・強制貯蓄
- つみたてNISA:成長性・柔軟性・非課税運用
つみたてNISAとは?(2024年からの新制度)
2024年からNISA制度がリニューアルされ、非課税期間が無期限・年間投資枠が拡大しました。
教育費のように10年以上かけて貯める目的には非常に相性の良い制度です。
- 年間投資上限:最大360万円(つみたて枠120万円+成長投資枠240万円)
- 非課税保有期間:無期限
- 投資対象:長期・積立・分散に適した投資信託など
- 途中引き出し:いつでも可能(制限なし)
長期で積み立てるほど複利が働きやすく、インフレにも強いという利点があります。
ただし、元本割れのリスクがある点には注意が必要です。
学資保険とは?
一方、学資保険は保険会社が提供する教育資金専用の積立保険です。
毎月一定額を積み立てて、子どもの進学時に「祝い金」や「満期金」として受け取ります。
- 返戻率:おおむね100〜105%前後(契約年齢・期間により変動)
- 払込免除特約:契約者が死亡・高度障害になった場合、以降の保険料が免除され、満期金はそのまま受け取れる
- 解約リスク:途中解約すると元本割れの可能性あり
学資保険の最大の強みは、「確実に貯まる仕組み」+「もしもの保障」です。
比較表:つみたてNISA vs 学資保険
| 項目 | つみたてNISA | 学資保険 |
|---|---|---|
| 目的 | 資産運用・長期積立 | 教育費の計画的積立 |
| リスク | 価格変動リスクあり | 元本保証はないが、ほぼ確実に返戻金あり |
| 期待リターン | 年2〜4%(市場次第) | 返戻率100〜105% |
| 流動性 | いつでも引き出し可能 | 満期まで解約は不利 |
| 保障 | なし | 払込免除特約あり |
| 税制優遇 | 運用益が非課税 | 生命保険料控除が利用可 |
どんな家庭にどちらが向いている?
▼ 学資保険が向いている家庭
- リスクを取りたくない
- 確実に貯めたい・強制的に積み立てたい
- 保障(払込免除)を重視している
▼ つみたてNISAが向いている家庭
- 長期でコツコツ資産を増やしたい
- 多少のリスクを取ってもリターンを重視したい
- 家計に余裕があり、途中引き出しの心配が少ない
併用するならこう使う!
もっとも現実的でおすすめなのが、「学資保険+つみたてNISAの併用」です。
- 大学入学金など「確実に必要な資金」は学資保険で準備
- その上で「将来の教育費や予備資金」はNISAで長期運用
たとえば毎月2万円を教育資金に回す場合:
| 使い方 | 毎月の金額 | 期待される効果 |
|---|---|---|
| 学資保険 | 1万円 | 確実に積み立て・保障付き |
| つみたてNISA | 1万円 | 将来の上乗せ資金を非課税で運用 |
このように“保険で守り・投資で育てる”組み合わせが最も安定的です。
まとめ:教育費はリスク分散で守りながら増やす
教育費を効率よく準備するには、「安全性」と「成長性」のバランスが大切です。
学資保険で最低限を確保し、つみたてNISAで将来の上乗せを狙うことで、リスクを抑えながら賢く教育資金を準備できます。
家庭の状況に合わせて、無理のないペースで長期的な仕組みを作っていきましょう。

