世の中の「仲良く」について

幼稚園・保育園、小学校、中学校全てにおいて大人が子供に言う「仲良く!」について思う事。

特に小、中学生の時は大人から「お友達と仲良くしてる?」とか「学校楽しい?」「友達と何して遊んでいるの?」と言う言葉を挨拶以上に問合せられる?
それを言っている大人もまた子供の頃同じ言葉を浴びせられてきたのだろう。

何が言いたいのかと言うと、くだらない質問してくる大人の裏の心には
「お友達とは仲良くする」
「学校は楽しい」
「友達いっぱいは素敵なこと!」

それらが当たり前、当然のような立ち位置でいることをほとんどの大人は気づいていないで「問合せ」してくる。

だから、子供も知らず知らずそんな価値観になり、仲良くできない自分はダメ。学校が楽しくない自分はダメ。なんて思ってしまう。
多感な時期に、この何気ない大人の「問合せ」だけで子供たちは刷り込まれていくのでしょう。

「お友達とは仲良くする」
「学校は楽しい」
「友達いっぱいは素敵なこと!」

これらは、全て『大人』にとって都合が良いだけ。先生にとっても両親にとってもだ。
誰だって外から傍観しているなら、友達と仲良くしている風、学校は楽しい風、友達いっぱい風が安心する。
そして、何より操りやすい・扱いやすいのだ。
ほとんどの大人たちは、それらを意識なく子供に強要しているからタチが悪い…。

誤解を恐れずに言うと
「友達なんか別に作んなくてよい!」
「学校はつまらない!が当たり前」
「友達と無理してまで仲良くする必要はない!」
と、全ての小中学生に言い続けたい。

きっと、いっちゃんが子供に対して「友達なんか別に作んなくてよい!」って言っている姿を見たら、ほとんどの大人は「いやいや!」と否定し、歪んだ理想論を突き付けてくるだろう。

今一度、リアルに子供の立場になって考えてほしい…。

あなたがもし、いじめられていたら?
学校の授業が楽しくなかったら?
友達とワイワイすることが苦手だったら?

そんな時に「学校楽しい?」とか「友達たくさんできた?」なんて聞かれたら、なんて答えますか?
「つまらない!」と笑って言える環境だったらまだ良いでしょうね。

「つまらない!」なんて答えたら大抵の大人は「何で?」とか「私の頃は学校楽しかったな~」なんて言うのだろう。

大人の無邪気で無責任な質問や、何気ない一言は、子供にとって凶器になっていることを自覚した方が良い。
「学校楽しい?」とか「友達たくさんできた?」の言葉の裏側には、楽しくて当たり前、友達沢山が当たり前と思っていることが子供には理解できているのだ。

SNSを始めとする情報化社会によって「炎上」「誹謗中傷」が蔓延り、当たり障りなく過ごすことが、まるで「正しい」ような雰囲気を作っている
昔の子供達よりも、各段に今の子供たちの方が「空気を読む」能力に長けている。長け過ぎていると言っても言い過ぎじゃない。

そんな空気を読むサラブレット達に、安っぽい自分の価値観を押し付けるな!

だから
「友達なんか別に作んなくてよい!」
「学校はつまらない!が普通だよ」
「友達と無理してまで仲良くする必要はない!」
と言い続けたい。

子供と同じ目線で考えられる、感じられる大人にならないとね。